アルザス地方のお菓子の型。
私の大好きなハートモチーフです。
モールドは好きなアイテムなのですが、飾り方や使い方にちょっと工夫が要りますので、なかなか使いこなせいない方も多いのではないかと思いますが、こちらのタイプはボウルとしても使いやすそうなフォルムです。
ふっくらとした丸いフォルムに渦巻き状のハートのモチーフに温かみを感じつつも、こげ茶の釉薬により引き締まった印象となっています。
持ち手に欠けがございますが、古い時代のものため馴染んでおります。
縁に窯キズや小さなあたりキズがございますが、全体的に大変良い状態です。
TRAMP ART(トランプアート)と呼ばれる、特徴的なギザギザのディテールで装飾された箱。
TRAMPとは、カードゲームの方ではなく放浪者という意味で、葉巻が入っていた箱や小枝等の小さな木片を加工して、フレームや箱等を放浪の民が作って売り歩いていたという事から、通称でこの名が付いたそうです。
実際には個人的な趣味で楽しんで作っていた方が多かったのではないかと思います。
当初は簡単なディテールの物が主だったと思われ、段々と凝った作りの物が作られるようになり、今回ご紹介する様な秀逸な物へと発展していき、アーティストとして活動していた方もおりました。
発祥は1800年代後半のアメリカとの事ですが、今回ご紹介するアイテムはフランスで買い付けました。
もしかしたら、その昔アメリカから渡ってきた物かもしれませんし、手法を真似て作られた物かもしれません。
アメリカやヨーロッパでは、この手の木製の手作りのアイテムはフォークアートの部類に属されていて、非常に評価が高く、保存状態がいいものやスペシャルなデザインの物はなかなかお目にかかる事も手に入れる事も困難なアイテムです。
右側面後方の上部(蓋の角)の装飾に欠けがございます。
錠前は付いておりますが、鍵が付属しておりません。
Socle de la sculpture du Coeur
FRANCE
1800年代中期〜1800年代後期
台座
8×10㎝ 厚み3㎝
角部 台座含む全長
24㎝
SOLD
ハートとドットの彫刻が施された台座付きの鹿の角。
ペアでのご紹介となります。
風変わりなデザインの台座に施されたハートとドットの彫刻が唯一無二の魅力を放っています。
決して卓越した技術の持ち主が作ったとは言えませんが、一生懸命さが伝わってきて、思わず笑みがこぼれる様な雰囲気です。
自らしとめた獲物の記念に、好みのデザインで仕事の合間に時間をかけて作った、、、そんな想像を巡らせてしまいます。
台座を壁面に取り付ける際の穴は不思議な形状をしており、後部から上部に突き抜けておりますので、紐を通して引っ掛ける様な感じとなります。
また、穴の上部は金属の板で補強されているので、作られた当時はある程度の重さの物をかけるフックの様な使い方をしていたのかもしれません。
りんごのお酒、シードルが有名なノルマンディー地方で作られた鳥のペイントが施された手作りの箱。
天板部分が弓なりに盛り上がっている形状で、木製の本体に花かごや鳥の絵が描かれております。
こちらの箱はこの手の箱では珍しい小さめのサイズです。
本来は両手で抱えるような大きめの箱で、同じように花や鳥のモチーフが描かれていたり、レリーフ状の彫りが施されていたりと凝った作りで、結婚する際に花嫁の道具類を入れた嫁入り道具を入れる箱として作られたもの。
小さいサイズなので、もしかしたら化粧道具などの小物類を入れたのかもしれません。
把手及び留め金は針金を曲げて作られており、本来は蝶番も同じく針金を曲げてものが付いていたはずですが、
壊れてしまったようで、1900年代に入ってから真鍮の蝶番に取り替えられております。
嬉しいサプライズは、箱を開けるとフタの内側にネウマ譜が貼られており、当時のものか、補修のために後になって貼られたもののようですが、こちらのネウマ譜も紙にプリントのものですが古いタイプのものになります。
サイズ、色合い、モチーフ、ディテールと全てにおいて可愛らしく、当時の伝統的な暮らしの中で育まれた
人の営みや文化が感じられると同時に、優しい空気感が伝わって来る一品です。
ベルギーより。
手作りで作られた整理箱。
蓋上部にドングリとハートのモチーフ/周囲をダイヤや星状のモチーフが取り巻いております。
内部は3層に仕切られていて、2つは把っ手付きの蓋/1つは蝶番で開閉するようになっております。
蝶番で開閉するタイプの蓋のみ、摘みが欠損しております。
蝶番で開閉する箇所はもともと鍵のような物が付いていた跡がございますので、こちらの箱は金庫や貴重品を納めていた物かもしれません。
また、内部の仕切りやディテールはもしかしたら、後期に付け加えられた物であるかもしれません。
蓋の摘みの形状や色の違い等、不思議なディテール満載です。
非常に丁寧且つ凝った造りで、何よりも全体的な雰囲気が格別です。
個人の手によるフォークアートとしてご紹介させていただきます。